アメリカの航空会社・ユナイテッド航空が、1人の乗客ケリー・ドレイクのために、乗り継ぎ便を調整し、危篤の母との最後のお別れに間に合わせるという、感動の行動を行っていました。このニュースは米メディアに問い上げられ話題となり、世界中で感動を呼びました。
CNNニュースに出演して、感動の様子を語ったドレイクさん

カリフォルニア州サンフランシスコに住むケリー・ドレイクさんはその日、母親の病状が悪化し危篤であるという連絡を家族から受けました。
一刻も早く母の元に行きたい思いで、その日のうちに母の住むテキサス州ラボック行きのフライトをユナイテッド航空で予約します。ドレイクさんの住むサンフランシスコからは、ヒューストンでの乗り継ぎ便でしかラボックまで辿り着けないため、乗り継ぎのフライトを予約したが、そのフライトはその日の最終便でした。

ドレイクさんの乗ったユナイテッド667便、サンフランシスコからヒューストンまでのフライトが遅延してしまいます。乗り継ぎ時間がたった40分しかなかったため、乗り継ぎのフライトには間に合わない状況となってしまいます。
ドレイクさんが機内で、CAのソフィアさんに状況を告げると、涙顔のドレイクさんにナプキンを渡し、できる限りの助けをすると告げたそうです。
別のCAのラン・チャンさんが乗り継ぎ便のフライト番号を聞きに来て、それを機長に告げます。
ヒューストンに到着したドレイクさんは、乗り継ぎの飛行機が既にゲートを離れた事を知り絶望します。それでもゲートへと走って行くと、「ドレイクさんですか?お待ちしていました!」と、ボーディングのチケットを調べる事なく機内に案内されます。
ユナイテッド航空は、乗り継ぎ便を20分遅延させて、ドレイクさんの到着を待っていてくれたのです。ボーディングでのチェックや荷物の搬送などもすんなり運ばせ、乗り継ぎに間に合わせたのです。
たった1人の乗客のために、ユナイテッド航空に勤める多くの社員が助けを差し伸べ、不可能を可能にさせました。
ドレイクさんは、母の入院先の病院にその日の内に到着でき、母と父とその晩を過ごします。
翌日の朝4時にお母さんは他界、ドレイクさんは母の再後を見送る事ができました。
たった1人の乗客の状況を理解し、多くの人々を動かし、通常では不可能なことも可能にしてしまったユナイテッド航空で働く人々に、とても人間味を感じました。そしてこの行動は、このニュースを耳にした世界の人々に、希望を与えられた気がします。
人の優しさが不可能を可能にさせた、感動のニュースですね。
コメントを残す