上半身裸にピンクのチュチュをまとった「チュチュおじさん」が、「世界まる見え!TV特捜部」に登場しました。チュチュおじさんと呼ばれるのは、ニューヨーク在住のボブ・キャリー(50)さんで、ガンと闘病する妻リンダさんを元気づけるために「チュチュプロジェクト」と題して、世界中でピンク色のチュチュを着て写真を撮り続けている愛妻家です。

ボブさん夫婦が2003年にニューヨークに移り住んだ半年後、妻のリンダさんが乳ガンを発病してしまいます。1度は回復したものの、2006年に再発して以来、現在もずっとガンと戦い続けています。
毎日の妻の闘病生活の中で、身近にいた夫のボブさんは「笑う事が一番の薬だ」と身をもって感じ始めます。妻が笑うと本当に病気が和らぐというのです。
妻を笑わせて元気にしようと、ボブさんは「チュチュプロジェクト」と名付けた計画を開始します。地下鉄の駅、遊園地、ビーチ、駐車場、などなど、バレーダンサーが身につけるピンク色のチュチュを、上半身裸のおじさんが身にまとい、予想もできない場所でその姿を写真に収め始めました。


ボブさんの奇妙な写真を見た妻は、笑いが止まらないほど爆笑しました。妻を笑わせる事に成功したボブさんは、今度はこれまでに撮影した写真で「バレリーナ」と題した写真集を作成して販売、その売上の全てを乳ガン団体に寄付しました。


奥さんを笑わせるための写真とはいえ、写真1枚1枚の構成やバックグラウンドが浮き立つ写真を撮るボブさんの職業は、実はプロのカメラマンでした。
ピンク色を選んだのは、その場所の環境を変えてしまう事のできる色だから。ばかげた所と真面目な所を融合させ、ピンクのチュチュでその場所のイメージを一転させる面白さは、妻のリンダさんだけでなく見た人を虜に。
そしてなによりも妻を思うボブさんの思いには、世界中で感動を呼んでいます。
一見変なおじさんにも見られがちな姿でも、人目を気にせず妻を思うボブさんの信念が、とても素敵で感動しました。
リンダさんの嬉しそうな笑顔がとても印象的です。

ボブさんは、奥さんを元気にするために、これからもずっとチュチおじさんを続けるそうです。
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